目の奥が痛い(片目)、ストレスのせい!?
目の痛みは、なかなか「ここが痛い」というように指し示すことができません。感じ方にも個人差がありますので、奥が痛いような気がしたり、表面が痛いような気がしたりと、さまざまです。
疾患を原因としている場合もあれば、ストレスによって一時的に痛い・痛いような気がするということもあります。
頭痛の症状が出ることも…
また、目に異常があったとしても、目でなく、頭痛やこめかみの痛みとして感じることもあります。
目や目のまわりの痛みが気になるときには、お早めに当院にご相談ください。
目の奥が痛い原因と考えられる疾患
目の奥の痛み、あるいは頭痛やこめかみの痛みがある場合に考えられる眼科疾患には、以下のようなものがあります。
眼精疲労
目の酷使、ストレスなどを原因として、目の疲れ、痛み、頭痛、肩こり、吐き気などの症状を伴う病気です。目を休めることで回復する疲れ目とは区別します。
その他、近視・遠視・乱視といった屈折異常がリスク要因になることがあります。
急性緑内障発作
緑内障の1つ、原発閉塞隅角緑内障では、急性緑内障発作を起こすことがあります。
急激な目の痛み、吐き気・嘔吐、頭痛、視力低下などの症状を伴います。
緊急の治療が必要です。
視神経炎
ウイルス感染、糖尿病、腫瘍、多発性硬化症の合併症として起こる眼科疾患です。
目の痛み、視野の中心が暗くなる(中心暗点)などの症状を伴い、急激に視力が低下します。
眼窩蜂窩織炎
外傷、副鼻腔炎、虫歯などから眼窩(眼球が収まっているくぼみ)に細菌が感染し、炎症を起こす病気です。
目を開けていられないほどの強い痛み、充血、視力低下、発熱、吐き気などの症状を伴います。
感染性眼内炎
細菌・ウイルスの感染によって、眼内で炎症が起こった状態です。
目の奥の痛み、充血、目やに、飛蚊症などの症状を伴います。細菌性の場合には重症化しやすく、最悪の場合には失明に至ります。
目以外の疾患
発作性の頭痛を繰り返す片頭痛の場合、目やこめかみのあたりに痛みを感じることがあります。
また、くも膜下出血や脳梗塞などでも、目の奥の痛みを感じることがあります。特にくも膜下出血の場合、バットで頭を殴られたような強烈な頭痛に襲われます。
いずれも、すぐに救急車を呼ぶ必要があります。
目の奥が痛い場合の対策
目の奥が痛い場合に、ご自宅でできる対策をご紹介します。
目と身体の安静
まずは目と身体安静に努めてください。スマートフォンやパソコン、テレビなどのモニターを見るのはやめ、十分に休養・睡眠をとりましょう。
目と身体を温める
ホットタオルを目のまわりに当てたり、ぬるめの湯船にしっかり浸かるなどして、目・身体を温めてあげましょう。結構が改善し、症状の改善が期待できます。マッサージも有効です。
目の奥の痛みでお悩みの方はご相談ください
痛みが強い場合、それ以外にも症状がある場合には、自分での対策にこだわらず、早急に医療機関を受診するようにしてください。
また、痛みが軽度であっても、症状が長引く場合には、お早めにご相談ください。症状を詳しくお伺いし、検査を行った上で、適切な治療を提供します。